今では数百種類の副業が世の中に存在しますが、副業にはリスクが付き物だったりします。
リスクというと代表的なのは"金銭面"で、副業によっては初期費用が不要だったり、最低でも1万円は必要だったり、数百万円は必要だったりと様々で、必ず初期費用を回収できるとは限りません。
また、リスクには他にもいくつかあって、ものによっては一瞬にして人生が変わってしまうような大きなリスクが潜んでいる副業もあります。
今回は、そういった大きなリスクがある副業を5つ紹介・解説していきます。
稼げるけどリスクが大きい副業5選
稼げるけどリスクが大きい副業5は以下の5つです。
- FX
- YouTuber
- 不動産投資
- インフルエンサー
- デリバリーサービス
これらを個別で解説していきます。
FX
FXというと為替取引のことで、例えば1ドル=100円の相場で1,000円を10ドルに替え、1ドル=110円になった時にドルを1,100円に替えることで100円の利益を得ることができます。
普通の取引では上記のようになりますが、FXではレバレッジ(日本国内では最大25倍)を掛けることができるため、例えばレバレッジ=10倍に設定するとFX口座に1,000円しかなかったとしても10,000円分の取引をすることができます。
つまり、先ほどの要領でいくとレバレッジが10倍の場合は10倍の1,000円の利益を得ることができます。
ただ、これは逆も然りでドル相場10円下がって90円になれば1,000円の損失となります。
その場合はロスカット(これ以上損失出たらヤバいからってことで自動的に円に戻すシステム)になり、口座のお金(必要保証金)が0円になるということは基本ありません。
FXで一番怖いのは、この"レバレッジが掛けられる"というところで、口座のお金(必要保証金)が多ければ多いほど得られる利益も大きくなります。
なので以下のようなことになってしまう方が多くいます。
ちょっと儲けたら調子に乗って口座にお金を追加→儲けた以上に損失を出す→儲けた時の感覚が忘れられず口座にお金を追加、といった感じで繰り返してしまい気付いたら10万円失っていた。なんて話はあるある。「100万円借金してFXで儲けようと企んでいたけど、1ヵ月で全て失いました」なんて話も聞いたことがあります。
その人次第なのかもしれませんが、FXはギャンブル性の強い副業でもあるため、自ら背負うリスクを大きくしてしまう副業だったりします。
YouTuber
YouTuberといえば、「人気YouTuberなら年収1,000万円ザラだよね」というような認識がある方も多いと思います。
ただ怖いのが税金で、年収1,000万円だった場合は課税所得(経費や控除などを差し引いた所得)にもよりますが、約4割が所得税に消えたり翌年の健康保険や住民税などが影響を受けるため、翌年もそれなりに稼げないと税金を払うので精一杯になってしまったり、最悪は年収がマイナスになってしまうこともあります。
ココに注意
しかも、一度稼いで金銭感覚が狂ってしまいやすいので、「稼いでも稼いでもお金が足らない」って感じになってしまい、借金をしまくって自己破産にまで追い込まれるというケースもわりと多かったりします。
YouTuberと聞くと、子供がなりたい職業にランクインしたりと「夢のある職業」に聞こえますが、実はリスクの大きい副業だったりするので、上記を踏まえた上で挑戦した方が良いですね。
不動産投資
不動産投資は、今回紹介する中で一番リスクの大きい副業。
不動産物件を購入するには1,000万円以上必要な場合がほどんどなので、基本的には借金をして毎月数万~数十万円を数十年かけて返済していくことになります。
不動産投資で利益を出すには、「家賃収入ー毎月の返済額+メンテナンス費用など」(実質利回り)がプラスにならないといけませんが、お金の無い素人にはなかなか難しいものです。
その理由としては、良い案件ほどお金持ちに抑えられてしまっているからです。世の中とはそういうもの。
なので、「最近不動産投資のこと知ったから、ちょっと興味あるんだよね」といったレベルの素人に紹介されるような物件はほとんど儲からない物件で、高確率で赤字になります。
赤字というのも数十万円程度で済めばいいですが、仮に新築物件を売る場合は購入時よりかなり相場が低くなっているパターンもあり、数百万円~数千万円ほどの損失を出してしまうこともあります。
インフルエンサー
インフルエンサーというと、主に元々素人だった方のSNSでの投稿などがバズったりして、フォロワーが1万人以上いる人たちのことを指します。
そしてインフルエンサーになると、企業などから案件を頂くことができ、PRすることでフォロワー数に応じた固定報酬が貰えたり、実際の成果による成果報酬が貰えたりします。
聞こえは良いですが、顔バレしていると住所を特定されストーカー被害にあったり、数々の誹謗中傷を受けるのでメンタルが弱い方は自○してしまったり、と精神的なリスクがかなり大きいです。
また、ずっと稼ぎ続けることができるわけではないので、Youtuberのように税金を払えなくなったりして自己破産まで追い込まれる方もいたりします。
一見キラキラしているように見えますが、しっかり将来設計をしてインフルエンサーを目指さないと大変なことになります。
デリバリーサービス
デリバリーサービスというと、Uber Eatsや出前館、menuなど今ではたくさんあり、併用して効率よく稼ぐ人が多くいます。効率良くやれば月100万円も稼げないことはないという話もよく聞くため、参入者が多く都会では配達員を見かけない日はありません。
ここまで聞くととても魅力的な副業に聞こえますが、実は意外と気づけている人が少ない大きなリスクがあります。それは、配達中の事故による「業務上過失致死罪」などの罪を犯し逮捕されること。
最近のデリバリーサービスでは基本的に保険加入するようになっているので、金銭面は保証されることが多いですが、罪を犯している場合は保証もクソもなく自己責任です。
実際、最近以下のような事例がありました。
東京都内で2021年4月、食事宅配サービス「ウーバーイーツ」の配達中、自転車で歩行者の男性=当時(78)=にぶつかり、死亡させたとして、業務上過失致死罪で在宅起訴された元配達員の会社員岩野純也被告(29)に、東京地裁は18日、禁錮1年6月、執行猶予3年(求刑禁錮2年)の判決を言い渡した。
被告は公判で、事故当時は雨が降っており、天候や配達件数によって増額する「インセンティブ報酬」が受け取れる状態だったと証言していた。
鏡味薫裁判官は判決理由で「被告は、歩合制の配達報酬などを継続的に効率よく得ようとしていた」と指摘。その上で「過失は重い」と述べた。
要約すると、「Uber Eats配達員が目先の利益を追いかけて悪天候にも関わらず注意を怠り、高齢者の男性を死亡させてしまった」といった内容です。
配達員は社員ではなく、あくまでも個人事業主として企業から業務委託をされているといった関係性なので、完全に自己責任。
しかもこの方は副業でUber Eatsをやっていたようなので、社会に復帰したとしても前の会社には戻れない(そもそも懲戒免職の対象?)でしょうし、転職も難しくなって、友達や家族などからも突き放されて生きにくくなると考えられます。
まずはリスクの小さい副業をすべき
副業初心者でお金に余裕がない人ほどリスクの大きい副業を選びがちですが、資産がマイナスになってしまっては本末転倒なので、まずは「ブログ」や「セルフバック」などのリスクの小さいブログから取り組むことを推奨します。